奈良のKPOPライブ反対署名は3万人超え!反対理由は2.7億円の予算!

令和6年12月16日、奈良県が提出した補正予算案が賛成多数で可決され、K-POP無料イベントへの約2億7000万円の税金投入が正式に決定されました。

この結果について疑問を抱き、反対意見が多数出ています。

2025年1月28日には、中止を求める住民団体「奈良を守る会」が約550人分の反対署名を県国際課に提出しました。

誘致が正式決定されるまでの流れや動きについて調べてみました。

目次

奈良県がKPOPライブを誘致・開催計画発表

奈良県は令和6年12月に、韓国との交流イベントで韓国の人気歌手が出演するKーPOPのコンサートなどを2億7000万円余りかけて誘致、今年(令和7年)10月に開催すると発表していました。

では、その誘致・計画までの流れについてみていきましょう。

KPOPライブ誘致計画までの流れ

令和6年12月11日、県議会の総務警察委員会において、県から以下のような発表がありました。

県当局の発表
  • 奈良県は、韓国のチュンチョン南道(忠清南道)との友好提携15周年を記念し、特別なイベントを企画。その目玉企画として、令和7年にK-POPコンサートを誘致・開催する。
  • このコンサートについては、すでにチュンチョン南道知事との間で基本合意に至っており、令和7年10月に奈良公園春日野園地での無料開催を予定。
  • 観客の数はおよそ9000人を予定。
  • 出演アーティストは現在選定中だが、ステージ設営費用を含む総額2億7000万円超の事業費は県が全額負担する方針。
  • 歌手の手配やその費用などをチュンチョン南道(忠清南道)が負担する計画。

この件について、委員会では活発な議論が交わされたようです。

一部の委員から「巨額の公費を投じるこのイベントが、実際に県民にとってどれほどの価値があるのか」という懸念が示されました。

これに対し県側は「費用対効果に関する指摘は真摯に受け止めている」とした上で、「一時的なイベントで終わらせることなく、県民に持続的な利益をもたらせるよう、慎重に計画を進めていく」との姿勢を表明しました。

本コンサートの経費を含む補正予算案については、令和6年12月定例県議会の最終日となる16日に採決が行われることとなったのです。 

KPOPライブ誘致計画が出た理由

前述の通り、韓国のチュンチョン南道(忠清南道)との友好提携15周年を記念し、特別なイベントを企画したことが始まりです。

また奈良県の山下知事は、令和6年12月16日開催された県議会後の会見で、

「奈良らしい場所で大規模なイベントを行うことで、県のPRや経済効果につながる」

と述べ事業を進めることを強調しました。

KPOPライブを誘致・開催計画の問題点

県民の税金を2.7億円も使用すると報じられており、問題点を指摘する意見も多数出ています。

ここでは、その問題点について詳しくみていきましょう。

2.7億円の公金使用

舞台設営などの総事業費 2億7000万円余りは奈良県が負担すると決定しました。

公金使用の問題点

特に注目すべきは、奈良の歴史と文化を表す「平城京天平祭」(予算約1億7000万円)が廃止となった点です。この祭りは、地域の伝統文化を次世代に引き継ぎ、また観光資源としても重要な役割を果たしてきました。

このような状況で、K-POPコンサートに多額の予算を使うのではなく、むしろ平城京天平祭のような地域のイベントの維持・発展に予算を活用する方が、地域住民において、より有効な投資となります。

限られた財源の使い道については、より慎重な検討が望まれますね。

自然環境への影響

奈良公園は、国の天然記念物として保護されている鹿たちが、自然な姿で暮らす自然豊かで静かな特別な環境です。

自然環境への影響の問題点

奈良公園という貴重な自然環境において、大音量を伴う音楽イベントの開催となります。

大規模な音楽イベントの際には、野生動物が強いストレスにさらされ、通常の生活圏から離れてしまったり、健康面での悪影響が確認されたりしています。

環境への負荷が大きいイベントの実施については、より慎重な検討が必要となります。

長期的に地域の魅力を伝える必要性

短期的なイベントに膨大な予算を投入するのではなく、継続的な観光の推進を目的とした取り組みなどを行っていく必要があります。

観光客の満足度を高めながら、同時に地域社会の発展にも貢献する、バランスの取れた施策が望まれます。

奈良県内外の賛否両論の声

これまでに、街の人の声などたくさん寄せられています。事業を担当する県国際課によると、批判的な内容が多いとのことです。

また反対署名活動も行われています。では、世間の声をみていきましょう。

賛成・肯定意見

街の人の意見には、肯定的に捉えている方もいます。まずはその意見について調べてみました。

賛成・肯定意見
  • 「イベント自体は活気あふれることだし、話題にはなるかなとは思いました。」
  • 「どれだけ人を集められるかだとは思いますが、それなりの経済効果があるので大いにやったほうがいいと思います。奈良の良さを色んな人に知ってもらいたいです。」
  • 「お金についてはわかりませんが、友達にも韓国歌手が好きな人が多かったりと 私自身もK−POPが好きので、素直に、開催されるということはうれしいです。開催されたらぜひ行ってみたいです。」

奈良県内外から寄せられる反対意見

誘致・計画について報じられた令和6年12月11日以降、連日 県庁にはご意見の電話がひっきりなしにかかってきているとのことです。

では次に、反対意見についても調べてみました。

反対意見
  • 「多額の費用をかけてすべきなのか」「奈良公園にそぐわないのでは」「イベントで国際交流を進めてほしい」といった意見。
  • 「日々の食べるものにも困ってる人もいる現在、税金を投入する方向が間違ってるとしか言えない。」
  • 「Twitterでみたが。 日本人を差別しているようにしか思えない 。なぜ行政は悪質フェミや外国人の顔色しか伺えなくなったのか…。 昔からの伝統行事がいい。」
  • 「地元が奈良です。これまで通り伝統行事を行うか、日本のアーティストのライブを行うべき。また、このような提案を最初に出した議員は名乗り出て、県民に対してきっちりと説明をすべきだと思います。」

反対署名に3万人超!

出展:奈良の反対運動結果

令和7年1月現在、オンライン署名では3万人超の方が署名しています。

民意を反映させるための署名活動が、オンライン上だけではなく地元の各地域でも街頭に立って行われています。

税金の使い道については、住民の意見を反映した形で進めていくべきですね。
今後の動きに注視していきたいです。

まとめ

この記事では、奈良県でのK-POP無料イベントへの約2億7000万円の税金投入が正式に決定され、誘致・開催が正式に決定するまでの流れや問題点、賛否両論意見について調べてみました。

まとめ
  • 令和6年12月、奈良県が公費2.7億円を使いKPOPライブを誘致・開催する計画を発表。
  • 韓国のチュンチョン南道(忠清南道)との友好提携15周年を記念しての開催計画。
  • 本コンサートの経費を含む補正予算案については、令和6年12月定例県議会の最終日となる16日に採決が可決。
  • 奈良県山下知事は会見にて、県のPRや経済効果につながると強調。
  • 地域の伝統的な祭り「平城京天平祭」が廃止となり、公金2.7億円の使い道に疑問視する声が多数あがっている。
  • 奈良公園は鹿たちが、自然な姿で暮らす自然豊かで静かな特別な環境。その環境への影響を懸念。
  • 短期的なイベントに膨大な予算を投入するのではなく、継続的な観光の推進を目的とした取り組みが必要との意見がある。
  • 奈良県内に限らず県外からも賛否両論の意見がある。
  • 令和7年1月現在、反対署名が3万人超えて集まっている。
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